ファイナンシャル インディペンデンス リタイア アーリー。頭文字をとってFIRE。経済的自由を手に入れるために、貯蓄や投資、生活のダウンサイジングもして資産を増やし、早めにリタイアするFIRE。
生き方のひとつとして日本で認知度が高くなって久しい。
FIREという言葉を知らなかったとしても、早くからお金について学び、考えてそのお金を上手に扱ってきた人たちは自然と経済的に恵まれた状態になっていると思われます。
ある程度のまとまったお金があれば、選択の自由が広がることは勿論ですが、そのお金があることで精神的にも安心できるというのでしょうか、気持ちの部分でも余裕が生まれる気がします。
私はお金について学んだり、考えたりすることが昔から好きでした。書いてみると改めて感じるのですが、好きにならざるを得なかったということになりますでしょうか。
親元にいた子ども時代から私の場合はお金について、生きることについて考えていく必要がありました。お金に関して両親ともにだらしなかったので、学ぶ、学びたいという欲求を親に話しても相手にされなかった。
ピアノが習いたかった私でしたが、小さいころに親にピアノを習いたいと言っても私の父は
「お前なんかにピアノなんて贅沢だ」
「日本で10番以内にピアノが上手に弾けるようになるからお願い!」と私が言うと
「お父さんがダメって言っているから諦めなさい」と母が言う。
幼少期のこの私の経験がお金というものをよく考えるきっかけになったことは間違いありません。
ピアノが弾けないとわかったとき自分の視界から一瞬だったのか何秒だったのかはわからないけれど、色が消えて灰色がかった暗い色になったのを私はよく覚えています。
こういう具合でしたので高校・大学は奨学金を利用しての進学となりました。社会人になってからの返済です。
お金について考えるきっかけは人それぞれですよね、きっと。
私に関してはピアノが習えなかった悲しみと、教育を受けたくても家に私のための学費がない、用意されていないことがお金について考えていくきっかけだったといえます。
私は特別なことは今現在強く望んでいないかもしれません。今の生活に心地よさを感じ、満足しています。でも、来し方を考えると、あのピアノを弾けないという悲しい出来事がお金に関して考える一番の出来事だったと思えてなりません。
お金と向き合うときに、この先どうなりたいかを考える人は多いと思います。でも、辛い行動かもしれませんが、お金に関する悲しい思い出等自分にないかを少しだけ掘り下げてみても良いのではと私は思います。そうすることで自分の力ではどうにもならなかったことを受け入れることができるようになるはずです。過去を振り返るな、ではなくて、その過去をも大切にしてお金にまつわる負のエピソードにそっと触れてみる。では、これからの選択肢を広げていくためにどうすればいいのか。
負から気づきと学びを得る。私の場合は小さかった頃手にできなかったものをこれから手にするためにどうしたらよいか。全てはそこから始まった気がしています。
ピアノは私は大人になってから習いました。中古のアップライトピアノを購入しました。
時々、私の個人的なエピソードもこの日記に交えていきます。でも、読んで下さった方々に少し何かが残るようにしたいなあと。おこがましくもそんなことを思う私がいます。
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